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【第三者割当増資引受のご報告】
この度ご縁があり「生産者」、「販路」、「自分のルーツ」、「ゆかりの地」など様々な要素で波乱多き難局をご一緒に前進できればと思い石川県羽咋市神子原地区の第三者割当増資をお引き受けし今後参画させていただくことになりました。
今、士業の専門職を生業としていますが、僕のルーツ(母方)は農家です(でした)。
自分の脚で友達と遊びに行ける小学校前まではほとんどの時間ばーちゃんと一緒に居たので色んな体験をさせてもらいました。いつも額に汗かき真っ黒に日焼けしたばーちゃんの背中を追っかけて、母屋の裏にあったハス畑で蓮根引っこ抜いたり、罠を仕掛けてモグラネズミの害獣退治をしたり、コンバインで膝に乗せてもらい運転した気分になったり、田んぼで刈り取った稲からお米を袋詰めし、出荷をしたりしてました(多分邪魔してました)。
そんな幼少期の遊び場も次第に物納したり、減反したりで大人になるにつれ自分の周りからはどんどん消えていってしまいました。
大人になって少しだけ経済をかじるようになり遊び場が経済活動になりそこで農商工連携支援(当時の政策なのでもう死後?)のNPO法人を設立したり、六次産業化のマッチングサイトを創ったり、地元産生産物を健康食品として商品化したり、地域の農産物などの特色を生かしたクラウドファンディングを立ち上げたりしていました。
そんな自分のルーツは決してテキストベースの座学ではなく、何事も実学で学び経験し感じそこからアイデアを絞り出すという手間暇がかかるものですが、僕を形成した全てのルーツであり原点でありたぶんこれからもずっと大切にしていきたい背中でした。貴重な教えをくれた天国のばーちゃんも昔みたいに恥ずかしそうに笑ってるんじゃないだろうかなって思ってジョインさせていただきました。
ここ石川県羽咋市神子原地区は、少し前にテレビドラマ化(ナポレオンの村)された村の舞台となったエリアで羽咋市東部に位置し、標高461mの碁石ヶ峰の150mから400mの急峻な傾斜地に点在する山間農村集落にある石川県下最大の面積を誇る「世界農業遺産」の棚田です。お米自体平成17年にはローマ教皇(ベネディクト名誉教皇)に献上されたことで知られる能登神子原米で、年間700俵しか取れない貴重なお米です。そのお米でお酒も出来ます。ジビエも堪能できます。
今はコロナという災害も加わり生産者から消費者に至る全ての方々が大変な苦境です。そしてその地域に住まう方々も新しい生活様式を取り入れた新しい地域経営への対応も求められています。今後はそんなまちづくりにも微力ながらもご一緒出来ましたらと思います!
畠嘉伸拝